下痢、嘔吐の症状

一般に、下痢や嘔吐は、食中毒や食べ過ぎ、飲み過ぎなどで起こります。
感染症や食中毒による下痢や嘔吐は、速やかに専門医の指示に従いましょう。
下痢や嘔吐が続くときは、脱水症状になりやすいので気を付けてください。
症状によって、医師による水分補給の点滴が行われます。

乳児の場合

間隔をおいて、激しい腹痛と嘔吐があり、異常な泣き声が続くときは、腸重積症の疑いがあるので、急いで治療を受けてください。
典型的な症状として、いちごゼリー状の粘血便が出ることです。
健康な乳児の溢乳は、ほとんど心配はありません。
母乳栄養児の便はやわらかく、1日10回ぐらい出ることもありますが、白色便や血が混じっていなければ、正常です。
離乳食が始まると、食べたものがそのままの形で便に出ることもありますが、異常ではなく、食べ物を細かく切って調理するといいでしょう。
下痢症状が見られても続かず、普段と変わらずに機嫌がよく、食欲も普通なら、いつもの食生活で心配ないでしょう。
ただし、冷たいものは避け、消化のいいものを、様子を見ながら与えてください。
下痢以外の症状があり、体重が増えにくい場合は、原因を探ることが必要です。

幼児期から学童期にかけて

この時期に現れる周期的な激しい嘔吐を繰り返す症状は、周期性嘔吐症(自家中毒)によるものです。
原因としては、体質的なものと、心理的ストレスによるものがあります。
軽いときは、精神的、肉体的な安静を心がけましょう。
嘔吐がひどく、脱水症状を起こすときは、病院での治療が必要です。
年齢とともに軽くなり、症状がみられなくなることが多いです。
しかし片頭痛に移行していく場合もあります。

便秘

便秘は、何らかの原因によって、便が長期間体内に停滞するか、または排便が困難となる状態をいいます。
乳汁を与えているときは、乳の不足や調乳が不適切だと考えられます。
苦痛を伴って、食欲不振になる場合は、治療が必要となります。
幼児以降は、規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度の運動で、排便しやすくなることが多いです。
食後に強制することなく、排便の習慣がつき、便意を催したら、ガマンしないでトレイに行くよう促してあげましょう。