発熱と同様、よく見られる症状です。
ただ頭が重いといった軽い症状から、頭が割れるほど痛みを生じるものまで、様々な種類と程度の差があります。
頭痛の特徴
頭痛の診断は、頭部全体が痛いのか、こめかみが痛いのか、どこかにぶつけて痛いのか、どのくらいの時間痛いのか、などが、重要な判断材料となります。
高熱が出た場合は、ほとんどの場合、頭痛を伴います。
また、疲労や睡眠不足、感冒(風邪など)などでも頭痛が起こりますが、激烈な持続性、嘔吐や発熱を伴う場合は、重大な疾患の可能性もあるので、速やかに受診するようにしましょう
原因
- 一側の痛み
偏頭痛は主に側頭・前頭部の比較的表面的な痛みで、発作のたびに部位が変わるのが特徴です。
遺伝性があり、特に若い女性に多く見られます。
吐き気や嘔吐を伴い、典型的な発作では、脈動性の激しい側頭部の痛みで始まります。
その他、中耳炎、緑内障でも起こります。 - 頭部全体の痛み
炎症性頭痛は、頭全体がガンガンとする痛みで、発症が急激に起こるものは、くも膜下出血、高熱を伴う場合は脳炎や髄膜症で、ともに頂部強直や、嘔吐が見られます。
その他、脳腫瘍、一酸化炭素中毒、急性緑内障、発熱による場合でも起こります。 - 前額部、前頭部の痛み
鼻・副鼻腔・目・咽頭などの疾患時に起こります。 - 後頭部の痛み
筋緊張性頭痛は後頭部より頂部にかけて痛み、高血圧性、動脈硬化性の頭痛も後頭部で多く起こります。早朝、運動時、ストレスなどで生じます。 - 部位不定の痛み
ヒステリー性の痛みで、部位、程度、発現状況などが変化する。
看護
頭痛の原因の確認が必要です。
できるだけ外部からの刺激を与えないよう、静かな暗い部屋で休ませてあげましょう。
氷枕やアイスノンなどで頸部や額部を冷やします。