生活習慣病と呼ばれる疾病には、遺伝要因も関わっているので、生活習慣を改善することで、全てが予防できるわけではありません。
しかし、可能な限り、予防することが大切です。

ダイエットと骨粗しょう症

骨粗しょう症は、小児期からの予防が大切で、ダイエットを始めた年齢が早いほど、大人になってからの発症年齢が早くなる、というデータも出ています。
成長期のカルシウムの摂取不足が将来の骨粗しょう症につながるので、不足しないように気を付けましょう。

生活習慣の基本形成

生活習慣は、とくに小児期にその基本が確立されます。

乳幼児期は、家庭や保育従事者が見守ることを必要としますが、学童期や思春期の子どもたちは、乳幼児期に比べて、家庭外ですごす時間が増えるので、学校生活、クラブ活動、受験勉強、さらに交友関係などの問題も出てきます。

そうすると生活リズムに変調をきたし、食生活を軽視する傾向が出てきて、欠食、夜食、不規則な間食などの問題が出てきます。

また急速な心身の発達や自我の芽生えなどから不安定になりやすく、食欲に異常をきたすなど、栄養摂取上の問題も起こりやすくなります。

この時期の食生活は、成人期以降の健康に大きく関わってくるので、生涯の健康を維持するためにも、正しく導く必要があります。

子ども意思決定を促す指導を!

学童期や思春期は、健康維持に対する生活習慣を実行するために、本人が自分で意思決定を行えるように、周りの大人が指導することが大切です。

望ましい生活習慣、特に食生活について実践する力を身につけさせることが重要です。

胎児期の低栄養環境

胎児期の間に、低栄養環境であった場合、成人期の肥満やメタボリックシンドロームを発症する確率が高いことがわかってきています。
低出生体重児の出産を予防することも大切で、特に出産適齢期の20~30代女性は日頃の栄養管理が必要です。